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運動をすり込むプロセス 2

運動をすり込むプロセス 2

先日の続きです

我々ゴルファーにありがちなのは

一度二度のレッスンで受けた衝撃を、

大脳で受け止めて、情報記憶として海馬にためこむ、

そしていつの間にか重要な情報の中に埋もれて消えていく、

というか文字通り埋没していくということを繰り返しています。

前回も述べたように、運動記憶は、度重なる正しい動きが小脳で記憶されることと、

それに伴い出来上がる神経回路を覆うミエリンによってその運動処理の高速化が進

むことにより達成されます。

おっさんゴルファーにしても普通のゴルファーにしても、

1) 正しい動きの反復練習を徹底的に行う。

 

2)できればその際、行いたい動作を頭で考えている理論的な情報から、直感的なイメージに置き換えて身体を反応させていく 例えばゴルフであれば腕のローテーション という情報ではなく、ヘッドがシャフトを中心にくるんと回転するイメージ などに置き換えると身体の反応が変わってきます。面白いくらい。

 

3)それをさらにひたすらに繰り返す。

4)ボールがなくてみクラブがなくてもひたすらそのイメージを暇さえあれば反復していくこの流れを愚直に繰り返すことで、つまり努力が天才を作っていくのです。

面白い論文がありました。

同じ1時間の練習をする場合、

1日に1時間を行うケースと、15分ごとにに4日間行うケースで、

記憶の定着は後者の方が高いということ。

そしてその記憶の定着は、むしろ、練習後に形成されるということです。

この小脳への運動記憶を作り出すプロセスにおいて、もちろん運動練習中にも記憶はコツコツと出来上がっていくわけですが、

運動記憶は実は実際に運動していない間も、小脳は勝手にそのことを無意識に考えてからだにインプットしているということがわかっています

小脳における記憶の定着過程の理論を提唱 〜「一夜漬けより毎日コツコツと」の仕組み解明へ〜 http://www.uec.ac.jp/about/publicity/media_release/pdf/20150302.pdf

なので、諦めないで、そしてせっかく始めたスイング改造をどんどん新しいものを入れて変えてしまう、というのも記憶定着の障害になります。

ということで、自戒を込めて。

①毎日ちょっとづつでもコツコツとインパクトスナップで練習する。

②これを信じて、あれやこれや悩んで変えない。

③天才になるまでやる。

おっさんも頑張ります。

インパクトスナップはこれ。