昨日は友人がサントリーホールでピアノを演奏するということで。
あるピアノの先生とその生徒さんの発表会という場だったのですが、
僕の友人はピアノ歴まだ一年半。
かなりの緊張で足は震え、手も動かない。
300人ほどの観客がいる中で、大舞台でのプレッシャー。何と言ってもサントリーホールですから、そもそもその場に立っていることがものすごいことです。
そんななかで、練習で作ってきたパフォーマンスを出したい。うまくやりたい。
一方で頭の中は、失敗したらどうしよう、曲を忘れたらどうしよう、恥ずかしい真似はできない、みんなが僕一人をみている、などと思考がグルグル回ります。
失敗しないように、考えれば考えるほど筋肉はその願いに逆らうように、練習とは別物のような動きをします。
鍵盤を叩く強さもなかなかコントロールできません。
緊張は必ずします その時にいかに暴走する脳の認知機能を止めて、目の前の課題、つまり良い演奏をやりきることにフォーカスできるか。
対照的だったのは、技術はいうまでもありませんが、先生のパフォーマンスでした。
演奏に入る前に入念に首、腕、肩を揺さぶり緊張をとっていきます。
目をつぶって深い呼吸をひとつふたつ。
客席に ふーっという 声が聞こえてきます。
深〜く息を吐きおわり 顔を上に上げて1つ間をあけます
(ビデオのケースは深呼吸は小さかったのですが。)
そこから驚きのパフォーマンスが始まりました。
ものすごいフォーカスの作り方でした。
演奏そのものもすごいですが僕はあの静かなフォーカスへの入り方にしびれました。
アスリートでした。
なのとその先生の著書で、脳科学に基づいたピアノ学習法というのがあったので早速購入しました またこれは報告しますね